もう12年も前の話。
高校を卒業して、普通に大学進学した。
そこそこの有名大学だと思うが、キャンパスはなかなかに田舎だった。
大学というのは鉄道会社と切っても切れない関係のようで、
私が通っていたキャンパスも、大学誘致の機運が高まった某駅を抱える某私鉄が所有していた広大な土地を使って、大学誘致を成功させたとかしてないとか。そんな話を聞いたことがある。
という余談はさておき、高校3年の春、12年近く続けていた部活をきっぱり辞めて受験勉強をスタートさせ、現役合格をした。
3兄姉弟の末っ子だった自分。
付属校から内部進学の兄、指定校推薦で安直に短大へ進んだ姉、からの私の初一般受験。参考データ皆無だったので、とりあえず予備校へ。当時は出始めだったサテライト予備校に通った。
これが非常にマッチして、メキメキ成績が伸びた。
受験勉強当時は54くらいの偏差値だったが、結局63くらいの偏差値の大学へ合格した。
上には上がいるが、他人とは比べる必要はなく、過去の自分からしたら素晴らしい結果だったと思う。
大学では4年間怠惰に過ごし、なんとか単位も取り終えて、留年することなく卒業できた。
そして社会人になり、親になってようやく気付いた。
【普通に大学に通わせてもらって、奨学金もなく学費を親に全額に出してもらった】ということを。そしてそれが普通でないと。
恐るべし父。専業主婦である母。
自分が親になって、時が経てば経つほど感じる。
お金は大事である。
社会人になってからも奨学金の返済に苦しみ、
それが結婚への障害になっている人さえいると聞く。
【借金のない人】と聞くと、サラ金に借りてなきゃいいくらいに思っていたが、
ヘタをすれば奨学金債務者だって対象にする人はいるかもしれない。
そう考えると、本当に恵まれた家庭環境だったのかもしれない。
親との関係は決して良くはなかったと思っているが。
結婚して、相手の家庭環境を知ると思い知る自分の生家の恵まれていた環境。
子どものやりたいこと、やりたい道を進ませるための親の努力を、今度は自分がしていかなければいけない。
そう思った話。
今日はここまで。