世間一般に見れば普通の家族だったと思う。
3人兄弟とも、奨学金なしで大学に通わせてくれたし、
子どものころにおもちゃを買ってもらえなかった経験もあまりない。
そういう意味では恵まれていたと思う。
それでも心のどこかで、父親に愛されていない感覚と、
兄弟の中で自分だけが浮いているような感覚があった。
大人になるとそれは顕著になってきて、
きっちりやりたい派の自分と、ルーズな兄弟たち。
ある日、時間のルーズさが目に余り、
妻に相談したところ、「私もずっとおかしいと思ってた」と言われ、
妻を介して「もう遊びに来なくていい。」と一蹴してしまった。
「してしまった」と思っていたが、してよかったと思っている。
みんな大人になったんだから、過去の仲の悪さは水に流して~といった雰囲気が
どうにも嫌で、お互い子どももいるし仲良く親戚づきあいしましょうねという空気感。
家族LINEなんていう息苦しいものまであるものだから、
ずっと苦しかったけど、一蹴した件があってからは音沙汰がない。
これで良かったのだ。
ずっとこうしたかった。もっと早く抜け出せたらどんなに楽だったろうか。
また明日も、ゆるりとがんばろ。