量産型な普通の人の日常

世の中でいうところの普通の人です。それなりに普通の生活をしています。https://www.amazon.jp/hz/wishlist/ls/3LR98WWF2T89?ref_=wl_share

親とは、子とは

初めて実家を出て、彼女(のちの妻)と同棲を始めた時、

風呂の排水溝にたまった髪の毛を見て、母親が普段から掃除してくれてたからか、

こんなの見たことなかったなと母を思ったり、

 

子の親になって初めて、

子ども3人を奨学金なしで大学に通わせてくれてた父、すごいなと思ったり、

 

尊敬することは多々あるのだけれど、それでも両親のことが好きではない。

 

 

自分は社会人1年目のとき、

激務の末に職場から逃走、家にも帰らずに西へ西へ、南へ南へ、沖縄へ。

今思えば、とにかく物理的に遠くへ行きたかったんだと思う。

 

だいたい1週間くらい遁走して、

説得されて家に帰った。

 

父からは「どっかで野垂れ死んでてくれてよかった」と言われたり、

母からも「明日から会社に行きなさい」と言われるだけだった。

 

その当時は明らかに鬱のような状態だったし

仕事のことを考えるだけで死にたくなった。

 

それでも両親は、わが子がこんなに軟弱なわけがない。気合が足らないと

叱責し続けた。

 

結局この数年後に退職し、今は別の業態で働いている。

 

あれから10年近く経つが

いまだに両親は、会うたびに「ちゃんと仕事してる?」と確認してくる。

そう聞きたくなる気持ちもわかるが、妻の前で言わないでほしい。

 

「お前は本当にメンタル弱いからね」とか、妻の前で言わないでほしい。

 

別に妻に隠しているわけではない。

結婚してからも精神的に参ってしまったことがあり、妻のススメで心療内科にも通った。

 

両親の時と違い、妻は責めなかった。

甘やかすわけでもないが、立ち止まらず、少しずつでも前に進めるように

優しく背中を押してくれた。

 

初めて行った心療内科の待合室で、

「なんで俺がこんなところに、、」と思ったが、いざ診察室に入ると

初めて会った男性医師に心境を吐露しただけで泣いてしまった。

 

悩んでいる人は、ほんの少しの勇気を振り絞って、

医療機関に行くことをおすすめする。

 

職場でも「〇〇さん、病んじゃったらしいよ」と楽しそうに話す人がいる。

その人もきっと、わが子の不登校を許さないだろうなと思う。

 

これからも、価値観の合わない人と仕事をしていくことがきっとあって、

そのたびにくじけてしまうかもしれない。

 

妻から言われた「休んでもいいから働き続けよう」を胸に、

家族を大切にしていきたいと思っている。

 

今日はここまで。